ニッケイ新聞 2013年10月10日
援協(菊地義治会長)本部で先月26日、「9月定例役員会」が開かれ、SUS病院や神内プロジェクトの進行状況について報告があった。
今年8月に開院したサンミゲル・アルカンジョ病院は、現在一日120〜140人の患者を受け入れており、産婦人科の開院は先延ばしになると報告された。菊地会長は経営が厳しいことに触れ、「今回も公益団体認定が降りることを前提にやっていきたい」と語った。
グアルーリョス市に建設予定のSUS病院は、来月から本格的な協議が始まる。市役所とも契約済みで、援協で100万レアル程度の予算を確保しているという。菊地会長は「サンミゲル病院を参考に、間違いがないよう前向きにやっていきたい」と述べた。また、同会長を委員長とする人事が承認された。
日本国際協力財団の神内良一理事長から特別資金援助1億円の申し出を受けて発足した「神内プロジェクト」は協定書が完成し、同理事長の署名待ちの状態という。来年初めには送金される見込みで、カンポスさくらホーム、サントス厚生ホーム、あけぼのホームの3施設の改修や整備を行う事業は、ほぼ実施が確定した。
また、1982年に本部職員となり、イペランジャホームとやすらぎホームでホーム長を務め、8月末に退職した佐々木義雄さんに感謝状が贈られた。