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ニッケイ新聞 2013年10月11日

 デニスの植野行雄さんがお笑い最大手の事務所・吉本興業の養成所に入ったのは27歳の時のこと。上京して出来た芸能人の先輩に「自分の本当にやりたいことを突き詰めるべき」とのアドバイスを受けたことで一念発起、勤めていた服飾関係の会社を辞し、裸一貫で吉本の門を叩いた。養成所でコンビを結成する際には、入門とほぼ同時期に亡くなった父の「好きなことを全力で頑張れよ」との言葉を胸に、コンビ名を父方の名字である「デニス」にしたのだとか。
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 ポルトガル語が全く話せない植野さんだが、来年のW杯などを見据え、近々勉強を始めるつもりだという。その際指導の依頼を予定しているのが、母・潤子さんのミナス日語校時代の教え子で、現在日本に滞在中の2人の日系人。「母の教え子に教えてもらえるなんて感無量」と話す植野さん。ちなみに、相方の松下宣夫さんもブラジルに来る気満々で、すでに勉強を開始しているのだとか。
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 先月、サンパウロ市で日本食見本市が開かれたが、今月はシンガポールで食品見本市をはじめ日本食キャンペーンが開催中。農水省主催。シンガポール経済新聞が報じた。同紙によれば、今の世界の日本食店数は5万5千軒で、10年前のおよそ2倍。同国では5年間で180軒から880軒に増えたとか。見本市はASEAN最大で、26都道府県から約230社・団体が参加。日本食が人気とはいえ、まだ僻地感の強いブラジル。アジアの勢いが羨ましい気も。