ニッケイ新聞 2013年10月15日
2014年のワールドカップまであと8カ月だが、観戦を考えている人は試合の入場券だけではなく、国内の移動のための航空券やバスのチケットも早めに購入したほうがいいかもしれない。というのも、試合開催期間中の航空券は、通常の10倍の料金に跳ね上がってしまっているからだ。
サンパウロのコンゴーニャス空港からリオのサントス・ドゥモン空港間は、料金が高騰しているルートの一つ。例えば、サンパウロで開幕試合がある6月12日のリオとサンパウロ間のチケット料金は、10日の段階でタン(TAM)航空だとなんと往復2393レアル(約10万7千円)だった。通常、この2空港間の料金は、どの航空会社を利用しても最大227レアル(約1万円)。カリブ海のキュラソー島(1900レ)、ブエノスアイレス(900レ)へ行くよりも高く、ニューヨークやパリへの往復よりも少し安いという驚異的な価格だ。
ベロ・オリゾンテでは6月28日に準々決勝があるが、サンパウロからだとタン航空で2719レ(約12万2千円)。5月だと241レ(約1万円)だから、同じく10倍以上となっている。6月19日に第二試合があるナタルへは、ブラジリアからだと通常の2、3倍と軒並み高い。
「少しでも安く…」という人にお勧めの選択肢はバスの利用だ。イタペミリン社の場合、6月でもリオとサンパウロ間は通常の時期と変わらない料金だ。普通の座席(convencional)だと149レ(約6700円)、少しグレードアップした、65度のリクライニングのある席(Leito)なら322レ(約1万4500円)だ。リオからサンパウロへはバスで約6時間かかる。(14日付フォーリャ紙より)