ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
新種の蛾が農家脅かす=国内に有効な農薬はなし
ニッケイ新聞 2013年10月16日
2月にバイア州で見つかったオオタバコガが、バイア、ゴイアス、マット・グロッソ、サンパウロ、パラナ各州の農家を脅かしていると13日付エスタード紙が報じた。
オダシル・ランジ氏が新種の蛾の存在に気づいたのは今年2月。大豆のさやの丸い穴に気づき、開いてみたところ、従来種とは違う芋虫を発見。同地域ではその週の内に全ての畑が被害に遭っている事が判明した。地域の農家は手に入る限りの農薬を使って駆除を試みたが機能せず、ランジ氏の畑では、ヘクタール当りの収量が70俵から45俵に激減した。
芋虫の国内侵入は12年末の収穫期と見られ、その被害は大豆、とうもろこし、黍、フェイジョン、棉、カボチャ等、多種の作物に及んでいる。バイア州では12/13農年に15億レアルの被害が出た。同州農家の陳情を受け、農務省は欧米諸国で使われているエマメクチン安息硝酸塩という農薬の輸入を許可、同州西部の農家が必要とする44トン分は既に倉庫に保管されているが、州検察局は国家衛生監督庁などの認可を受けてないとして使用を禁じ、州農務局長を起訴した。
ブラジルでの農薬認可には5年が必要で、農家では芋虫の被害に遭う事を覚悟で作付けを行うか否か、決断を迫られる状況だ。農薬の使用が認められない限り、オオタバコガの被害は他州にも被害が及ぶ可能性も大きい。