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パラナ=スピコン発表に感嘆の声=優勝者は全伯大会に出場

ニッケイ新聞 2013年10月26日

 パラナ州クリチーバ市内の兵庫姫路会館で「第29回パラナ州日本語スピーチコンテスト」が5日に開催され、日本語学習者7人が参加、約50人の来場者が発表に耳を傾けた。パラナ日伯文化連合会・パラナ日本語教育センター、パラナ連邦大学日本語公開講座(CELIN)、クリチーバ日伯文化援護協会・日本語講座の共催、在クリチーバ日本国総領事館、国際交流基金の後援。
 内山美生総領事は、「日本語教育の今後に向け、教師の皆さんと協力して普及に努めていきたい」とあいさつ。シスメックス・ブラジル取締役代表の表具佑樹さんは「海外に進出する日本企業も日本語ができる人材を求めている。インターンシップなど研修の機会も用意している」と、日本語学習者を激励した。
 コンテストは発表の長さによってA(5分)、B(3分)の2部門に分かれて実施。両部門とも3人が挑戦し、内容、文法力、発音、発表態度の4点から総合的に審査された。参加者の熱の込もった発表に、会場から感嘆の声が漏れた。
 続いて、日本語を再度勉強し始めたというクリチーバ文協元会長の河村敏和さんが、特別参加で「私が日本語を勉強している理由」を発表、大きな拍手が送られた。
 審査員長を務めたJICAシニアボランティアの櫻井美香さんが「発音が大変良かった。観客へのアイコンタクトなど態度も良かった」と講評。結果発表が行われ、参加者にトロフィーとメダルの授与が行われた。
 B部門で優勝したのはロンドリーナから参加した非日系のイスラエル・カニングハム・ブロンゲルさん(23)。「自然を守る心」という題で日本の自然との調和の仕方、〃もったいない〃の精神をブラジルにも伝えたいと訴えた。
 A部門では小宮アルバロ雅晴さん(27、二世)が優勝。「旅の魅力」という題で友人との旅の中で出くわした困難、出会いなどから自分なりに学んだ教訓を発表した。
 小宮さんは、来月10日にロンドリーナで予定される第19回全伯日本語スピーチコンテストに出場する。「全伯でも優勝できるよう頑張ります」と、意気込んだ。
 コンテストの結果は以下の通り。A部門▽1位=小宮アルバロ雅晴、2位=久保あずさ、3位=エヴェルトン・フェルナンド・ジアス。B部門▽1位=イスラエル・カニングハム・ブロンゲル、2位=アナ・カロリーナ・コンス・バシラ、3位=須山イゴル南。(長村裕佳子クリチーバ通信員)