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外国旅行での支出が急増=138億ドルも〃赤字〃

ニッケイ新聞 2013年10月29日

 ドル高気味に変動する為替相場の中、国外に旅行するブラジル人が支出する金額が記録を更新する勢いで増えていると26日フォーリャ紙で報じた。
 外国旅行でブラジル人が支出した金額は9月だけで21億6800万ドルで、単月の数字としては過去最高となった。
 今年に入ってからの総額は189億3700万ドルに上っている。中央銀行のトゥリオ・マシエル経済部長は「この支出額はずいぶん前から継続的に増えている。少し(増加に)歯止めがかかるかと思っていたが、それは起こらなかった」と言う。
 同部長は「外国への旅行の増加は国民の所得増加を反映した結果」としており、不況の米国やヨーロッパなどへの旅行の売り込み商戦が功を奏していると見ている。
 外国人がブラジル内で使う金額と、国外でブラジル人が使う金額の差は大きく、138億9600千万ドルも後者のほうが多い〃赤字〃の状態だという。