ニッケイ新聞 2013年10月29日
写真=鏡割りで笑顔を見せる吉村知事(左から3人目)ら
ブラジル山形県人会(押切フラビオ会長)は27日、『創立60周年記念式典』及び『山形県人移住106周年式典』を宮城県人会で行った。母県から吉村美栄子知事、県議会の鈴木正法議長、農業協同組合中央会の長沢豊会長ら慶祝団46人と、在サンパウロ日本国総領事の福嶌教輝氏、安部順二連邦下議、羽藤ジョージサンパウロ州議、野村アウレリオサンパウロ市議らが訪れ、250人以上の出席者で埋め尽くされた。また同県大石田町からは民謡使節団も祝福に駆けつけ、山形花笠音頭、民謡「最上川舟唄」などを披露、伝統芸能で〃還暦〃を祝った。
篠原俊巳副会長が開会の辞を述べ、日伯両国の国歌斉唱、先没者への黙とうが行われた。
押切会長は「創立以来、県人らはあらゆる分野でブラジル発展に貢献した。1907年、鈴木貞次郎から始まった県民移住106年の歴史も合わせ祝うことができ光栄。今回の訪問団来伯を機に日伯、県との交流が拡大することを願う」とあいさつ。
吉村知事は「友好、親善など多大なる活動に敬意を表する。皆さんの心温まる歓迎にも感謝する」と祝辞を述べた。
功労者表彰および感謝状贈呈では計7人が表彰を受けた。同知事から日系三団体への寄付、山形県との記念品交換、技術研修生代表謝辞、県民歌斉唱の後、斎藤保副会長が閉会の辞を述べ式典を締めくくった。
ロンドリーナから夜行バスに乗り、当日朝に到着した菊池由二さん(89)、万里子さん(80、二世)夫妻は「汎ロンドリーナ山形県人会から25人で駆けつけた。素晴らしい式典に参でき、古里の人とも会えた」と喜んだ。
式典後はアトラクションの時間が設けられ、同県大石田町民謡研究会の木村里美さん(34)、芳賀清さん(65)らが花笠音頭、最上川舟唄などを披露、ブラジル側からも日本舞踊グループ「優美」、太鼓集団「喜楽」が迫力のステージで会場を盛り上げた。
その後の祝賀会では、鏡割り、乾杯の音頭、ケーキカット、サンバショーが行われ、リズムに乗って参加者一同がダンス。最高潮の盛り上がりを見せ、記念の一日が終了した。