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日系の物語を共有しよう=全米博物館西村さん来聖

ニッケイ新聞 2013年10月29日

写真=サイトへの参加を呼びかける西村さん












 北米ロサンゼルスにある全米日系博物館で「ディスカバー・ニッケイ」事業のマネージャーをする西村陽子さん(40、千葉)がこのほど来聖し、同事業の説明をした。世界に散らばる日本移民とその子孫の物語を収集・共有することを目的とし、サイト(www.discovernikkei.org/ja/)で日語、英語、スペイン語、ポ語で公開している事業だ。
 紹介パンフには《日系であるということは、本質的に伝統や文化が混合している状態にあると言えます。多くの日系コミュニティにとって、箸とフォーク両方を使い、日本語とスペイン語をミックスし、西洋のスタイルで大晦日を過ごすかたわら伝統的な日本のお正月を過ごす、ということは珍しくありません》とある。
 各国の日系人からの投稿を受け付けているので、アイデンティティの比較も可能だ。西村さんは「米国の日系人は、アメリカという土台の上に、ちょっと日本が乗っかっているようなイメージ。戦争中の収容所経験があるから、日本人の子孫であることに強い誇りが感じられない。子供にもそう教育している。その点、南米の日系人と大きく違う」と分析する。
 「いろいろな記事がありますので、ぜひサイトをのぞいてみて。日系の物語を共有しましょう」と呼びかけた。