ニッケイ新聞 2013年9月3日
今年の1月から6月の半年間で、サンパウロ市では12万2千台もの車が盗まれており、一日に523台が被害に遭っている計算になることがわかった。
12万台のうち強盗に遭った車は5万5031台、窃盗は6万7251台という。
サンパウロ市サントアマーロ区の高級車に乗っていた夫婦は突然4人の強盗に襲われ、身の回りのものごと車を奪われた。その日の夜、「車が見つかった」と警察に呼び出され、ジアデーマ市との境近くの郊外のジャルジン・ミリアン区に赴いたが、そこにあったのは同じメーカーのバイク。あまりに件数が多く、警察側も混乱をきたしているようだ。
2日未明だけで、同区の警察には少なくとも20台の車が盗まれたという連絡があったが、それだけの数の車を捜して確認、被害者に返すまでの作業をする捜査官その他の人員が足りないのが現状だ。
車の追跡調査・監視を行う会社の社員2人は、見つかった盗難車を特定する作業のため、警察署の前で警察官が出てくるのを6時間以上も待った。「到着する時間にもよるが、だいたい車はめちゃくちゃに破壊した状態で放置されている」とある監視会社の社員は話している。(2日付R7より)