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サンパウロ市地下鉄=15号線が10号線と連結=イピランガ駅で中央へ繋ぐ=東部とABC住人の足に変化

ニッケイ新聞 2013年9月3日

 8月30日、サンパウロ市の地下鉄の新たな計画が発表され、サンパウロ市東部に走行予定のモノレール15号線がCPTM10号線と連結されることとなった。8月31日付フォーリャ紙が報じている。
 モノレール線15号は地下鉄2号線の終点でもある市東部のヴィラ・プルデンテ駅から極東部のシダーデ・チラデンテス病院までを結ぶ。14年1月はヴィラ・プルデンテ駅からオラトーリオ駅までの1駅間、2・9キロから操業を開始するが、15年までに走行区間をサンマテウスまで10・1キロ延長。シダーデ・チラデンテス病院までの区間11・5キロは16〜17年にかけて延長される予定だ。
 州交通局のジュランジール・フェルナンデス局長は、「サンマテウスまでで1日30万人、シダーデ・チラデンテスまで延びれば1日45〜50万人の利用が見込める」と語っている。同線の開通により、東部に延びる3号線の混雑が緩和される見込みだ。
 また、8月31日の州の発表で、16〜17年にかけて同線がヴィラ・プルデンテ駅からCPTM10号線のイピランガ駅まで2・2キロ分延長されることが明らかになった。これにより、同線の西側の発着駅はヴィラ・プルデンテ駅からイピランガ駅に変わる。
 「こうすることで(2号線の発着駅でもある)ヴィラ・プルデンテ駅での混雑を緩和することができる」とジェラルド・アウキミンサンパウロ州知事は語っている。また、「パウリスタまで行きたい人はヴィラ・プルデンテ駅で2号線に乗り換えればいいし、セントロまで行きたい人はイピランガで10号線に乗り換えればいい」とし、15号線上に住む人たちの交通の簡便化をアピールする。
 フェルナンデス局長は落成時期は明言しなかったものの、10号線の延長も視野に入れているという。現在、同線はABC地区から中央部ブラス駅まで運営しているが、ブラス駅は11号線、12号線も乗り入れ、混雑が目立っている。そこでカンポス・エリーゼオスにも駅をひとつ作って10号線をそこにつなぎ、さらにルス駅までつなぎたいとしている。
 また、アウキミン知事は、6日にサンパウロ市地下鉄6号線(オレンジ線)についての発表を行うと明言した。同線は北西部ブラジランディアから西部ペルジゼスを経由して中央部サンジョアキンまでを走る予定だ。