ニッケイ新聞 2013年9月4日
2日未明、スペインのマドリード発でサンパウロ州グアルーリョス行きのTAM機が乱気流に巻き込まれ、1時36分にセアラ州フォルタレーザ国際空港に緊急着陸したと3日付エスタード、フォーリャ両紙が報じた。
同機には乗客168人、乗員16人が乗っており、32歳のコロンビア人女性と52歳のペルー人女性が骨折したほか、乗客12人、乗員3人がケガをした。
晴天でレーダーでも乱気流が予測できない状況だったため、シートベルト着用のランプがつく間もなく乱気流に巻き込まれ、15秒ほどの間に急降下の後に大きく跳ね上げられるという激しい上下動が起きた。大半の乗客はシートベルトを着用せずに寝ていたため、天井や壁に頭や肩をぶつける乗客が続出し、天井には衝撃で穴も開き、至る所で悲鳴が上がった。
負傷者の大半はフェルタレーザ市内の病院で手当てを受けた後に各目的地に向かったが、骨折した2人は入院加療中だ。168人の乗客中、フォルタレーザで降りた47人を除く121人と乗員は別の機に搭乗、午後2時30分にグアルーリョス空港に向かったが、乗客らは「気がついたら体が宙に浮いていた」「墜落するかと思った」と証言している。