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簡易食品に要注意!=衛生管理悪く健康に害=消費者保護協会の調べで

ニッケイ新聞 2013年9月5日

 ブラジル消費者保護協会(PROTESTE)が、全国9都市のレストラン、行商で販売される150のインスタント食品を調査した結果、そのうちの57%の食品で、レストランで売られるサラダにおいては89%で「原材料の衛生管理が不十分」、さらに11%の食品で「消費に不適切」という結果が出た。
 調査都市はベロ・オリゾンテ、フロリアノーポリス、グァルジャー、ポルト・アレグレ、レシフェ、リオ、サルバドール、サンパウロ、ヴィトーリアの9都市。路上、海岸、ショッピングセンターなどで売られていた150の食品のサンプルを調査対象とした。
 中でも最もリスクが高いことがわかったのが、海岸で売られている食品だ。なんと17%が消費に不適切、31%が(衛生管理は)不十分という結果だった。路上で売られている食品では41%が不適切、9%が不十分だった。
 さらに、調査した食品サンプルの7%にあたる10食品で糞便性大腸菌が検出された。サルバドールのイタプアの海岸で売られていた凝固チーズ(ケージョ・コアーリョ)、レシフェのセルフサービス式レストランのレタスのサラダ3種、同じくレシフェのボア・ヴィアージェン海岸で売られていた凝固チーズ、生のサンドイッチ、サンパウロのグァルジャーの海岸のバタタ・ヴィナグレッチ(ヴィネグレッテソースをかけた茹でジャガイモ)、行商人のカトゥピリ(クリームチーズの一種)和え鶏肉のパステル、レストランのレタスサラダ、サンパウロ市西部のバラ・フンダの行商人のホットドッグなどがそれだ。
 世界的イベントを近年に控え、スタジアム建設や空港整備の遅れ、治安の悪さなど懸念材料も多いブラジル。世界中の観光客が集まることが予想されるだけに、食品の衛生管理も改善されることを祈るばかりだ。(4日付配信「RedeTV!」サイトより)