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サンパウロ市南部で押し込み強盗=照明不備で同種の事件増加

ニッケイ新聞 2013年9月5日

 サンパウロ市南部のイタイン・ビビで3日夜、女性2人が住む家への押し込み強盗を試みた犯罪者グループが、通報を受けて駆けつけた警官達と銃の撃ち合いとなり、未成年者1人が死亡したと4日付G1サイトが報じた。
 事件が起きたのは夜9時頃。照明が不充分な道路で、木の陰に隠れていた5人組が車で帰宅した女性を囲み、83歳の母親も住む自宅に押し入った。犯人らは粘着テープで女性2人に猿ぐつわをかませ、一人を見張りに屋内を物色し始めた。
 ところが約15分後、犯人達が女性を囲んだ様子を見ていた通行人からの通報を受け、警官が現場に到着。警官が屋根からの侵入を試みている事に気づいた犯人が銃を使い始めたため、警官も応戦し、銃撃戦となった。
 犯人の1人は逃亡したが、3人が逮捕された。銃弾を浴びた未成年者は救急病院に運ばれたが、助からなかった。
 被害に遭った83歳女性は犯人達に暴行しない事と薬やオムツを買うためのお金を残してくれるよう懇願、犯人達も暴行はしなかった。
 今回の事件は街路灯などの照明が不充分なために犯罪を誘発した例で、サンパウロ市では、設備の不備や電球が切れたなどの理由で照明が不充分な所も多く、路上での窃盗・強盗事件や押し込み強盗を恐れる人が増えている。