ニッケイ新聞 2013年9月7日
ロンドニア州マデイラ川に建設され、昨年8月からテスト運転していたジラウ水力発電所が5日に営業運転の許可を受けたと5、6日付各紙サイトが報じた。官報掲載には6日で、商用運転は同日から認められる。
最初に稼動するのは75メガワット(MW)の発電能力を持つ発電機1基で、当面の電力供給はアクレ州とロンドニア州のみ。現在は南東部への送電線の敷設が終わっていないが、完了し次第、同地方への送電も開始する予定だ。同発電所は50基の発電機を有し、年末までには6〜10基を稼動させる予定だ。
連邦政府の経済活性化計画(PAC)の基幹工事の一つである同発電所の建設と運営を担当するエネルジア・スステンターヴェル・ド・ブラジル(ESBR)は、GDFスエズが60%、エレトロスルが20%、シェスフが20%を出資するコンソーシアム。最大発電能力3750MWは、イタイプーの1万4千MW、パラー州で建設中のベロ・モンテの1万1233MW、同州ツクルイの8535MWに次ぐ国内4位で、一般家庭1千万軒分の消費電力を供給できるという。