ニッケイ新聞 2013年9月10日
8日夜のグローボ局の番組が統一医療保険システム(SUS)の病院で不正が行われていた事を明らかにし、保健省が入院費の支払いの際の監査を厳しくするとの意向を明らかにした。
9日付G1サイトなどによると、2011年12月6日に気管支肺炎で入院したアメリア・フェレイラ・サンタズザギナさんは2日後に死亡したが、同じ病院からは同じ日にアメリアさんが骨折で入院して手術を受け、8日後に退院という書類も提出されたという。
同様の例は検挙に暇がなく、2008年に貧血で入院したジュリオ・セーザルさんは、生きているのに死亡したという書類が出され、その後も複数回入院した事になっている。エヂニルトンさんは男性なのに出産で6日間入院とあり、リオ州の病院で静脈瘤の手術を受けたクレニウダさんに関しては、前立腺除去手術を受けたという書類も提出されている。
SUSで入院する患者は月平均100万人で、2012年に請求された入院治療費は140億レアル。保健省ではこのうちの約3割は不正な請求と見ており、9日付官報に、支払いの前に患者の性別や死亡報告の有無などを確認するなどの変更を加えると発表した。