ニッケイ新聞 2013年9月11日
南日伯文化援護協会(森口幸雄会長)では毎年、南部2州3千キロにわたる巡回診療を行っている。今年は最後にサンタカタリーナ州ラーモス移住地に立ち寄った。7月末に3泊4日でラーモスでは実施され、63人が受診した。
同地の受診者は11年が38人、昨年が60人と増えており、「森口エミリオ先生が日伯両語で丁寧に診てくれるおかげ」と地元関係者はメールを編集部に寄せ、「年一度の診療を心待ちにしている移住者が沢山いる。巡回診療を続ける南日伯援護協会の活動をコロニアに知ってもらいたい」と感謝している。
細江静男医師から娘婿の森口幸雄医師、その子息の森口エミリオ医師と三代にわたり、南2州の日系移住地は恩恵を受けている。
エミリオ医師が客員教授をしている横浜市大医学部からも、5年ほど前からこの「ブラジル日系永住者巡回診療健診実習」として巡回診療に参加するようになり、参加医師の専門に応じた診療・検査・調査がおこなわれるなどしている。