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ロック・イン・リオ大盛況=世界の一流に国内組も健闘

ニッケイ新聞 2013年9月17日

 13日からリオで、南半球最大規模のロック・フェスティバル、ロック・イン・リオが開催され、13〜15日の週末に大盛況で賑わった。14〜16日付伯字紙が報じている。
 1985年に大成功を収めて世界的にも話題になり、南米を代表するロック・フェスティバルのロック・イン・リオは、2年ぶり通算5回目となる今回も、13〜15日、19〜22日の計7日のチケット45万枚が瞬時に売り切れるという高い注目ぶりだ。リオに本拠を置くグローボ紙のサイトは全面をこのフェスティバルに割き、伯字紙も連日一面に写真付きで紹介している。
 そんな今回のロック・イン・リオだが、前半にあたる13〜15日は、今現在の若者に絶大な人気を誇る30代以下の若手アーティストを中心に構成され、各日の最後を、米国のビヨンセやジャスティン・ティンバーレイクといった影響力の大きな大物歌手や英国のバンド、ミューズが飾り、実績通りの華やかで充実した内容の公演を行った。その一方、英国の若手女性ロックシンガー、フローレンスの神秘的な歌唱が絶賛を集めるなど、新しいスターの誕生を印象づけた。
 今回は普段国外勢に押されがちなブラジル勢も健闘を見せているが、6月のマニフェスタソンの影響を受け、政治的な発言を口にするアーティストが多かった。14日に行われた伝説のロック歌手、ラウル・セイシャスに捧げた特別ショーでは、セルジオ・カブラル・リオ州知事への辞任要求が叫ばれた。また、その直後に登場した人気バンド、カピタル・イニシアルは、懲役刑を受刑中のナタン・ドナドン被告が議員罷免にならなかったことを批判した。
 また、ビヨンセが今年のファンキの流行歌となった「レレク」で踊り、米国歌手アリシア・キーズが女性歌手マリア・ガドゥと共演するなど、国外組とブラジル組の共演も多く見られた。
 ロック・イン・リオの後半は19〜22日に、今度はベテラン・バンドを中心に行われる。