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運営の改善も絶賛受ける=ロック・イン・リオ前半終わり

ニッケイ新聞 2013年9月18日

 13〜15日、19〜22日に開催の南米最大のロック・フェスティバル、ロック・イン・リオは前半が終わり、19日からの後半を待つ状態だが、伯字紙は運営面も含めて今年の同フェスティバルを称えている。
 今年のロック・イン・リオは今のところあらゆる点で絶賛続きだ。目玉出演者となったジャスティン・ティンバーレイクなどのショーはきわめてハイレベルで、6月のマニフェスタソンの影響を受けたブラジル代表出演者たちの政治的発言も話題をさらった。国外からの出演者とブラジルからの出演者とが積極的に共演を果たす姿も、友好的で平和な気分を演出した。
 だが、そうした出演者の健闘だけではなく、フェスティバルの運営方法に対しての評価も今回はうなぎのぼりだ。その中でも最も評価が高かったのは、ショーの最中の音声だ。これまでの同フェスティバルでは「音が小さい」「音質が悪い」などの苦情が聞かれることも珍しくなかったが、今回は出力量も大きく、なおかつ音割れなどの音質上の問題もなし。17日エスタード紙は「過去5回で最高の音質」と絶賛している。
 また、会場となるシダーデ・ド・ロックからリオの居住地や宿泊地へのバス・サービスも整備されており、終演後の観客の帰宅もスムーズだったといわれている。
 さらに、11年は7日間で331トン回収されたゴミが、今回は3日目を終わった時点でまだ11トンと、観客のマナー向上も指摘されている。
 概ね高い評価を受けている今回のロック・イン・リオだが、現在までのマイナス点としては、サブ・ステージで若干音声不良が起こったこと、会場の娯楽施設として使用されているロープウェイで長い行列が出来たこと、トイレの配管から水漏れが起きたことなどが挙げられている。
 ロック・イン・リオの後半は19日からスタート。こちらには、メタリカ、ボン・ジョヴィ、ブルース・スプリングスティーン、アイアン・メイデンなどのベテランが出演する。(18日付エスタード・デ・サンパウロ紙より)