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ニッケイ新聞 2013年9月21日

 ラーモス移住地で開かれた『第16回さくら祭り』。今年は協賛する州政府からの3万5千レの助成により、特設ステージと食事会場に専門業者によるテントが設置され、音響機器やサーチライト付きの照明機材も大型のものを用意。本文中の関係者は「特にテントは、毎年手作業で必死になって用意していただけに、本当に助かった」と感謝を込めて話した。「州政府は3回に2回くらいの割合で助成してくれている」とか。
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 群馬県大泉町文化むらで5日、群馬、埼玉、茨城に住むブラジル国籍の子どもたち約350人が集まって絵を描いた。上毛新聞ニュースが報じた。円形の画用紙に思い思いに描かれた絵は、「かたつむりアート」作品(かたつむりの形をした立体芸術)にされ、ファッションデザイナーのコシノジュンコさんと芸術家の矢柳剛さんが、来年サンパウロ市で開く展示会に出品されるとか。在日デカセギ子弟の作品だから、これも一種の〃凱旋帰国〃か。
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 レジストロ草分け時代の種蓄牧場では、新入場者に豚の睾丸のスキヤキで洗礼を受けさせる〃高野山の不文律〃があったとか。それがいつの間にか、サンパウロ市には〃立身出世の霊薬〃という噂となって広まったとユーモラスに書かれている(野村『思い出』19頁)。その結果、わざわざ噂の真相を確かめに、サンパウロ市から三浦鑿日伯社長、村上虎治郎、滝沢仁三郎、坂元靖ら豪の者が食べに来たとか。まあ〃霊薬〃というか、一種の「食のキモ試し」か。