ニッケイ新聞 2013年9月25日
22〜23日のサンパウロ州タクアリトゥーバでの竜巻も記憶に新しいが、カンピーナス大学の地理学者が1985年から2011年にかけて行なった調査によると、この間にブラジルで起こった竜巻は合計205件で、州別最多のサンパウロ州では57回起きている。サンパウロ州の場合、25%がサンジョゼ・ドス・カンポスや北部海岸部で起きており、竜巻の最も起こりやすい市はイトゥペーヴァだった。また91年9月にイトゥで起きた竜巻では死者15人の被害も出ている。サンパウロ州ではとりわけ強い警戒が必要なようだが、南マット・グロッソや南伯諸州も発生率が高い。
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23日未明からの強い雨で同日午前のサンパウロ市の交通は大混乱をきわめ、午前9時の渋滞は151キロを記録した。これは7月26日に出た149キロを上回り、13年最悪の渋滞となった。マルジナル・ド・チエテでは10キロ、マルジナル・ド・ピニェイロスでは9・3キロだった。また市内7カ所で冠水が起きたほか、信号機の故障も50機が完全消滅、47機が点滅不良で、計97機に及んだ。
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サンパウロFCは現在、名将ムリシー監督を迎えて、全国選手権2部降格を避けるための戦いを展開しているが、その一方でリオの名門フラメンゴの史上初の2部降格の懸念も大きくなってきている。フラメンゴは現在残留スレスレの16位で、前代表監督のマノ監督が辞任。後任に昨年フルミネンセを全国制覇に導いたアベル・ブラガ氏を迎えようとしたが断られた。W杯開催の年に決勝の舞台であるマラカナンを本拠にするチームの降格は避けたいが。