ニッケイ新聞 2013年9月27日
2年前に日本の飲料メーカー、キリンがスキンカリオルを買収して成立したブラジル・キリンが、10億レアルの大型投資を行うと26日付エスタード紙が報じた。
経済担当副社長のファビオ・マルキオリ氏によれば、来年はアルコール飲料と非アルコール飲料の新開発計画を実施する予定で、投資額は同社でも史上最高の10億レアルに上る見込みだ。
スキンカリオルはビール部門で国内2位のシェアを誇っていたが、11年度の赤字額は7千万レアル。ハイネケンなどの大手メーカーに買収話が持ちかけられ、最後はキリンが子会社化した。
買収後の財政状態は1年で好転し、12年度は3億レアルの黒字計上。13年は小売店とのパイプ強化、14年は消費者との関係強化が目標だ。
アルコール飲料と非アルコール飲料の生産の割合は6対4で、消費者の声次第で扱う商品が変わる可能性もある。創業時からの銘柄の商品がなくなる事はないが、日本製のビールその他の飲料を販売する可能性は消費者の要望次第だという。