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県連日本祭り=イミグランテスの使用断念=急がれる代替地選び=「赤字しょうがない」の声も=滋賀 山田氏が実行委員長に

ニッケイ新聞 2013年9月28日

 【既報関連】日本祭りよ、どこへ行く——? 会場問題が取りざたされていた来年の『第17回県連日本祭』。昨年までのイミグランテス展示場の使用を断念し、代替地での開催検討を始めたことを、県連執行部は26日の代表者会議で明らかにした。早期の会場の選定、スポンサー集めに全力を注ぐ意思が示されており、実行委員長に終身した山田康夫氏(滋賀)以下、執行部の今後の動きが注目される。

 実行委員会は山田氏を委員長とし、補佐役として副委員長のポストを新設。坂本アウグスト(栃木)、高野ジョルジ(山梨)、市川利雄(富山)の3氏が就任した。今後、外部の有識者を委員として組み込むことも検討される。
 前回の会議から賃料の高騰が懸念されていたイミグランテス展示場は、施設の基本使用料が今年の3倍にあたる90万レアルに。搬送のための駐車条件が厳格化されることもあり、開催地の候補から外されたことが報告された。
 代替候補地は、サンパウロ市のアニェンビー、センターノルテなど、アクセス環境の良さを重視した選定が進められている。一方で、執行部役員らは「どこになっても経費はかさむ。ある程度の赤字は覚悟」と話すなど、すでに収支マイナスを見込んでおり、山田氏は「6〜7万レの赤字なら許容範囲」との考えを示した。
 また、山田氏は県人会の食ブースへの出店の経費が1県あたり1万2千レかかることを挙げ、「極端な赤字が出るようなら、食ブースの出店を隔年で東日本、西日本と分けることも検討したい」と独自の支出削減案も提案した。
 園田昭憲会長は「5年、10年と頭を痛めず使えるところを探しており、すでに有力な候補は視野に入っている。安心して欲しい」と力強く話した。
 祭りのテーマに関しては、30日まで各県人会から募集を募り、執行部役員によって選定される。