ニッケイ新聞 2013年8月1日
リオ・グランデ・ド・スル州サンタマリア市で1月27日未明に起きたナイトクラブ「KISS」の大火災から半年が過ぎたところで、グローボTV局では、現地の遺族や生存者、支援者などが各々の立場で語った現状を報道している。
7月28日から始まった連載記事は、8月1日までの6回(28日は2回)で、136日間入院したり片足を失ったりした生存者や遺族、理学療法士などが、各々の思いのたけを語っている。
242人の死者を出した火災事故からちょうど6カ月となる7月27日には、事故の記憶を風化させないようとの決意を新たにした遺族らが追悼行進やミサを行った。
遺族は27日の午前中、事故で犠牲となった息子や娘が使っていた衣類や食料品などを集め、生活に困窮している人達に寄付した後、市内の公園に寄付用の衣類を集めるための設備を整えた。
犠牲者の顔写真を貼り、番号を刻んだ上着を来た遺族や友人達は追悼行進後、地域住民の必要を聞くために市内のコミュニティーに出向くといった行動によって痛みを共有した。その後は、周囲の人々の注意を喚起するために、国道287号線を30分ほど封鎖したりもした。
遺族達は夕刻、市中央部の広場で毎月恒例となった〃1分間の騒音〃の時間を持った後、メトロポリターナ聖堂まで歩き、宗派を超えた追悼ミサに参加した。
同市では毎月27日を犠牲者を降り返る時と定めており、遺族や友人達が共に集まり、社会活動などを繰り広げている。(7月27日付グローボ局サイトなどより)