ニッケイ新聞 2013年8月6日
コラム子の故郷・滋賀でもデカセギの定住化の傾向が強い。金融危機以降に家を購入し、30年のローンを組んだというツワモノの52歳男性もいると聞いて驚いた。
同県にはピーク時で1万4千人も住んでいたが危機後に大量帰伯し、昨年末時点で約7800人に減った。彼らは日本社会への適応の努力を今も続けているようだ。
先日、同県の中学教員の男性と話して気になったのは子弟の教育事情だ。公立学校に通う子供で、日本語が十分理解できず、支援が必要な子も少なくないとか。英語や数学、理科では高得点を取れても、国語と社会が伸びず、優秀な生徒でも総合点を落とし、進学に影響するようだ。
USPの日系学生には医学部や工学部が多く、文科系が少ないと昔から指摘されてきたが、同じことが日本で起きている。当地同様、在日二世が社会上昇できるか気になるところだ。(詩)