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愛知 大村知事らがイタケロン視察=施工業者「年内に必ず完成」

ニッケイ新聞 2013年8月9日

 現在建設中のサンパウロ市イタケーラ区のサッカースタジアム(イタケロン)に3日、愛知県の大村秀章知事ら訪問団6人が視察に訪れた。
 一行は、翌日に控えた同県人会創立55周年式典に参加するため来伯。地元チーム・名古屋グランパスエイト後援会の名誉会長を務め、自身もサッカー好きの大村知事の希望で視察が実現した。
 スタンドに足を踏み入れた知事らは、施工を請け負うオーデブレヒト社のリカルド・コレジオ営業マネージャーの解説に興味深げに耳を傾けながら、約30分間工事現場を見て回った。グラウンド地下に、芝生の生育を管理するための空調設備が取り付けられていることなどが説明されると、感心したように頷く場面も見られた。
 リカルド氏は現在の施工の進行度について「83%が完了している。グラウンドにかかる屋根と、椅子の取り付けやVIPルームの設置など、スタンドの整備を残すだけ」と話し、「(FIFAへの引渡し期限である)12月31日には問題なく間に合う」と自信を見せた。
 同氏の勧めにより、大村知事はバックスタンドの裏側に設置された縦20×横120メートルの巨大スクリーンの内部壁面に来訪を示すサイン。氏名・日付とともに「Victory to コリンチャンス(コリンチャンスに勝利を)」と力強く書き込んだ。
 視察を終えた大村知事は「非常にアミューズメント性が高く立派なスタジアムだという印象。日本代表チームもここで試合をして欲しい」と満足げに感想を語った。
 一行は4日の式典に出席、5日にトヨタ自動車ソロカバ工場などを訪問後、ロサンゼルスを経由して帰国した。