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ペルナンブコでも下痢流行=カルアル市で1万2千人

ニッケイ新聞 2013年8月10日

 ペルナンブコ州で下痢が流行しておりその患者数は13万人、最も深刻なカルアル市では1万2千人の患者発生と報告されており、市内に入る給水車の監査が強化される事になったと9日付G1サイトが報じた。
 同市では3月頃から下痢の患者が増加し始めており、保健所を兼ねた救急診療所で診察を受ける下痢の患者が増えていると報告を受けた当局が給水車の抜き打ち検査を始めたところ、検査を嫌う運転手がおり、その数も増えたため、市内に入る道路に常設の検問所を設置し、監査を強化する事にしたという。
 給水車は、どこの水源から採った水か、消毒されているかなどを記した保健局の許可証を常時携行していなければならないが、基準を満たしていない時は、最初は警告、2度目からは200〜2千レアルの罰金が言い渡される。検査官は必要に応じて水源地まで行って水質の検査などを行う事もあるが、3交代で市内を回る検査官の数も決して十分ではない。
 主な症状は、腹痛、頻便、水様便、嘔吐、めまいなどで、子供や高齢者だと、脱水症状を起こす例も稀ではない。患者数は13万人を超え、死者も6人出ている。
 「こんなにひどい下痢に苦しんだのは初めて。最初は皆、大した事ないだろと言ってきたけど、腹痛とめまい、下痢で3日間苦しみ、結局、入院した」と言う35歳女性教師は、退院後も気分が悪くなるなどして大変だったと証言している。
 下痢を起こした時は水分を十分取り、体を休める事が不可欠だ。