ニッケイ新聞 2013年8月13日
9月7日の独立記念日に合わせて、エスタード紙が関連企業のエルドラードFM(周波数107・3)と組んで「ブラジル究極の歌」の発表を行う。
エスタード紙は昨年の独立記念日も同種の企画を行っていた。昨年の場合は「究極のアルバム」であったが、今年は1曲に絞り、最高の1曲を同紙やサイトの読者、同FM局のリスナーに選んでもらい、その結果を独立記念日に発表する。
アルバムの場合は広く流通するようになったのが60年代以降だったこともあり、投票の対象となった作品も80年代以降と、あまり古くない作品が選ばれていた。今回は「楽曲」ということもあり、由緒ある古い曲が多めに上位に入りそうだ。
主催者側は評論家などと打ち合わせ、エントリー資格のある50曲を事前に選出している。その中にはアルバムの際には対象にならなかったノエル・ローザやカルメン・ミランダ、40年代にディズニーが南米向けアニメを制作した際の作曲家のアアリー・バローゾ、現在でも人気の根強い「バイオンの王」ことルイス・ゴンザーガの曲などが選ばれている。
その他、ドリヴァル・カイミやアントニオ・カルロス・ジョビンといったブラジル音楽史を代表する作曲家に、「サンバの父」カルトーラ、名作詞家のヴィニシウス・デ・モラエスの楽曲も顔を並べる。
最も目立つのは60〜70年代に自作自演したタイプのアーティストで、ロベルト・カルロス、ジョルジ・ベン、カエターノ・ヴェローゾ、シコ・ブアルキ、ジルベルト・ジル、ミルトン・ナシメント、ヒタ・リー、ハウル・セイシャス、ネイ・マットグロッソといった、今日まで大きな名を残す人たちの曲が順当に並んでいる。
ただ、今回はもっとも新しいところでも80年代で、そこからはパララマス・ド・スセッソ、ルル・サントス、カズーサの曲が選ばれている。
これら50曲の完全なリストはwww.estadao.com.br/especiais/qual-e-o-maior-classico-de-todos-os-tempos,208358.htmで確認でき、ここから投票もできる仕組みとなっている。(10日付エスタード紙より)