ニッケイ新聞 2013年8月15日
先週末、援協がサンミゲル・アルカンジョ病院を開院した(17日付本紙で詳報する)。国が運営する無料の医療制度SUSの病院だ。
コラム子は、当然政府も様々な費用をかなり負担すると思っていたが、医療費への補填自体も少なく、医療以外の運営費に至っては、ほぼ援協の持ち出しのようだ。「多分、市からの補助金は最大15万レアル程度で全然たりない」とある援協役員はいう。
利点といえば、3年ごとに更新される国の「公益社会福祉団体」認定が下りやすくなること。不認可となれば総売上げの20%が税金として徴収される。勿論儲けることは援協の本義ではないが、無茶な免税の条件で縛り上げ、やるべきことを民間に丸投げしている政府の怠慢にも見えた。
同病院の成功の可否を決める援協という〃母体〃が、今後も健康であり続けることを祈りたい。(阿)