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パラナ州=小麦収量は33%減少=7月末の寒波の被害判明

ニッケイ新聞 2013年8月16日

 パラナ州農務局が14日、7月23、24日の寒波による農作物被害は200万トンに及び、小麦収量は当初予想の3分の2の194万トンに終わる見込みと発表した。
 14日付各紙サイトや15日付フォーリャ紙などによると、急激な気温低下で作物の表面が凍るジェアダによる被害が大きかったのは小麦、トウモロコシ、カフェの3種で、推定被害額は、小麦7億2880万レアル、トウモロコシ2億7800万レアル、カフェ2億5300万レアルだが、今週の寒波で被害が拡大する可能性も強い。
 大半の農家は保険をかけておらず、かけていても被害の全てはカバーしてくれない。1975年のジェアダ以来順調だったカフェ生産農家は、家族農が90%に及び、経済的な問題は深刻だ。
 市場への影響が最も大きいのは小麦で、世界的な不作の後に国内一の小麦生産州で起きた被害により、輸入量は国内消費の70%相当の1080万トンに達する見込み。