ニッケイ新聞 2013年8月17日
サンパウロ州海岸部ペルイベ市の動物園で8日にナマケモノ(ポルトガル語ではビッショ・プレギッサ)の赤ちゃんが生まれ、話題となっている。
この赤ちゃんの誕生は誰も予想していなかったもの。7月末、母親が生息地から迷い出て市街地で市職員によって捕獲され、動物園に連れて来られた。でも誰も臨月だと気づいていなかった。
出産らしき様子に気づいた職員が、他の職員を呼び、勤務中だった職員がみんな集まって、結局は総出でその出産に立ち会った。
ナマケモノの親子はひと時だに離れず、互いの心臓の鼓動を聞いているかのように、音も立てない。母親の首にしがみつく事さえ出来ない赤ちゃんが、時々周りを眺める様子や、母親がわが子を包み込むように抱く姿は、その後に出勤してきた職員達にも大きな感動を与えたとか。9日付グローボ局サイトより)