ニッケイ新聞 2013年8月17日
本面トップで報じている沖縄県人移住105周年式典。県人会関係者によれば「この開催は母県側の要請によるものが大きかった」という。
議員らの「何年おきに、という杓子定規な形ではなく、大きな催しが開かれる度に慶祝団が派遣される。最近は隔年で来ている程じゃないかな」という言葉を聞いても、海外移住者への同胞意識が強く感じられた。
沖縄芸能に精通し、舞台の脚本・演出家としての顔も持つ玉城満県議が、式典後の余興を見て「自分の先輩や教え子が派遣されて来て与えた薫陶が、彼らの中に生きている。どこに出しても恥ずかしくない」と話していたように、その交流の成果は目に見える形でも表れているようだ。
「ガジュマルの根っこは地球の反対側まで伸びている。繋がっているね」と感慨深げに頷く玉城県議の言葉にも、思わず納得。(酒)