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リオの教師らが知事埋葬?=紙の棺と人形を砂浜に埋める=給与調整などを求めるストで

ニッケイ新聞 2013年8月21日

 リオデジャネイロ市立校や州立校の教師達約300人が18日、デモ行進の後に海岸まで行き、セルジオ・カブラル州知事を模した人形と厚紙製の棺を埋めるという形の抗議行動を行った。人形には、ヒットラーに似せたヒゲを書き込んだカブラル知事の写真が貼られていたという。
 リオ州の教師達は4月に行われた8%の給与調整を不服としており、8日から、更に19%の給与調整や学校内の環境改善などを求める抗議行動(スト)を行っている。
 州立校の教師達は19日にウイルソン・リゾリア州教育局長と会談したが、合意は成立せず、抗議行動継続の構えだ。州立校教師達の組合の総会は21日に開催される。
 一方、リオ市立校教師達はクラウディア・コスチン教育局長との会談が実現しない事も不満で、18日も、「ツイッターでばかり話をせず、交渉の席に着け」と叫び声を挙げた。エドゥアルド・パエス市長は17日、スト参加者の評価点切り下げを宣言したが、教員組合は、スト参加のために欠勤した日の減給を回避するため、裁判所に権利保障を求める訴えを起こしている。教員組合と市は20日に会談を行ったが、その場での合意は成立しなかった。市立校教師の組合は23日に総会を開催し、20日に市が提示した調整案について協議する。(18日付アジェンシア・ブラジル、19日付エスタード紙並びに20日付グローボ局サイトなどより)