ニッケイ新聞 2013年8月23日
ブラジル北東部のパライバ州州都ジョアン・ペッソーアで22日、祖母の家から煙が出ていると母親に知らせた上、火を消そうとした8歳男児がおり、消防士や家族から賞賛を浴びている。
火事が起きたのは22日朝で、前の週に漂白剤を飲んで自殺しようと試みて失敗した老女が、今度は自分の部屋に火をつけた。裏で遊んでいた孫のジョアン・パウロ君が煙に気づき、母親にいち早く通報した。母親から要請を受けた近所の人が消防士を呼ぶ間に、パウロ君は祖母の部屋に自ら飛び込み、水を運んで消火にも努めた。
「火が少しでも小さくなるように水をかけたんだ。僕、大きくなったら消防士になるんだ」というパウロ君は、子供達に消火や救急手当てなどについて教えるボンベイロ・ミリンと呼ばれるプロジェクトに参加するようにも招待された。
消防隊長のメデイロス氏からも「あの子は本当に勇気がある」と賞賛され、「ボンベイロ・ミリンの講習に出たければ、マレスの消防署に連絡すればいつでもOKだからね」と言われたパウロ君は、あどけなさの残る顔を誇らしげに輝かせた。(22日付グローボ局サイトより)