ニッケイ新聞 2013年8月28日
南大河州では25〜26日の雨で洪水や土砂崩れが発生、数千人が避難した他、モンテネグロ市では死者も出たと26日付G1サイトや27日27日付伯字紙が報じた。
同州内で大きな被害が出たのは、ポルト・アレグレ、パロベー、エステイオ、サンセバスチオン・ド・カイー、ベント・ゴンサウヴェス、コチポランなど。ポルト・アレグレ近郊ではアンタス、カイー、タクアリなど、複数の河川が氾濫し、市街地を直撃した。
26日17時26分現在の報道では、タクアリ川の水位は14メートル、カイー川の水位も10・8メートル上昇し、ボン・レチロ・ド・スルなどに大きな被害をもたらした。シノス川の水位もカンポ・ボンで5・2メートル、サンレオポルドで2・2メートル上昇、ジャクイ川もドナ・フランシスカ堤防付近で3・7メートルの水位上昇を記録した。同州内で床上浸水や家屋倒壊のために避難を余儀なくされた人は、同日17時現在7224人に上った。
モンテネグロ市では、木のはしごを下っていた24歳男性が、はしごが壊れて水中に落ち、家の中に流れ込む濁流に抗えず溺れた。隣人達が事故に気づいて救出したが、病院に着いた時は事切れていたという。サンフランシスコ・デ・パウラ市では小型トラックが濁流に流され、54歳男性が行方不明になっている。
同州の雨は寒冷前線に伴うものだが、26日付G1サイトによれば、寒冷前線通過後の寒波により、27日朝は同州北部と北西部で少なくとも25市、サンタカタリーナ州でも山間部のサンジョアキンやウルペマなどで降雪を見た。