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デモで12歳男児が重体=元警官が誤認射撃か

ニッケイ新聞 2013年7月3日

 ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテ市近郊のサンタ・ルジアで1日夜、72歳の元警官が発砲した弾が12歳の少年の頭に命中するという事故が起き、少年が重体に陥っている。2日付G1サイト、フォーリャ紙電子版が報じた。
 軍警の調べによれば事故があった時間は、地域住民がごみ収集の改善を求めて抗議行動を行っており、一部参加者が道のごみ箱からごみ袋を引っ張り出して道で燃やしていた。犯人の元警官は外の騒音に苛立ち、拳銃を手に家を出たという。
 少年の家族や友人によれば、少年はデモには参加しておらず、母親に頼まれてパダリアにパンを買いに出ていただけだったという。
 少年が撃たれて倒れたのを最初に発見した近所の住人は、「(少年は)倒れたとき、手にパンのかけらを持っていた。パンを咀嚼しているところだった」と証言している。元警官は自宅で現行犯逮捕され、警察に連行された。
 少年のおじにあたる男性は、「彼(犯人)は私の甥たち、子供たちをよく知っており、私たちも彼の子供たちを知っている。そういう人がどうして、子供に銃を向けようなんて考えたのか、理解できない」とコメントしている。
 フォーリャ紙によれば、犯人の元警官は取調べに際し、「デモ参加者をおいちらすために発砲したら、(少年の頭に)命中してしまった」と話しているという。