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火災事故患者全て退院=5カ月以上の戦い終わる

ニッケイ新聞 2013年7月4日

 1月27日に南大河州サンタマリア市で起きたナイトクラブ〃キス〃の火災事故で、5カ月以上入院していたリッチエリ・ペドローゾ・ルーカスさんが、2日朝、退院したと同日付G1サイトなどが報じた。
 ポルト・アレグレ市の病院で入院加療中だったリッチェリさんが病院を後にしたのは、2日の朝9時頃。娘2人が事故に巻き込まれ、1人は助からなかったというルーカス家にとって、腕や肩、背中など、体表面積の22%に火傷を負ったリッチェリさんの帰宅は、深い慰めにほかならない。
 父親のブラウリオさんは退院に先立ち、「友人や学友、見も知らぬ人まで、本当に多くの人が私達の歩みを見守り、数え切れないほどのメッセージを送ってくれた」「もう一人の娘を亡くしたのは悲しいが、皆が最善を尽くしてくれた」と感謝の意を表している。
 この事故での死者は最終的に242人となり、殺人罪で起訴された4人など、計7人を対象とする裁判も始まっている。