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美容整形する10代が激増=〃非現実的な美〃求め

ニッケイ新聞 2013年7月4日

 ブラジルで美容整形手術を受ける青少年の数が、ここ数年で激増している。2008〜12年の4年で13〜18歳で美容整形手術を受けた人の数は3万7千人から9万1千人と3倍近くに増えており、若者の間で理想の美への欲求が高まりつつあるようだ。
 ブラジル整形手術協会の調べによれば、昨今その年代の若者の間で、〃非現実的な基準〃の美に到達したいと願い、手術をしないと満足できない人が増えているという。
 薬剤師のジュリアーナ・パウリーノさんが豊胸手術をしたいと思い始めたのは13歳のとき。だが、母親を説得できたのは17歳になってからだった。サイズを38、40から44にするという手術だったが、「大きくするためじゃなかった。私にとっては大きな違いで、他人のためでもなかった」とか。
 これが人生最初の整形手術で、今年初めに二度目を経験した。夏に撮った写真を見るや否や、美容整形外科の門を叩いた。
 「先生が、でもそんなに君が不幸せなら、手術じゃなくて別の治療をしに来たら良いよ、って言うの」。勧められたのは脂肪吸引。2カ所の施術で、25レアル(約1100円)だった。
 同協会のジョゼ・オラシオ・アブディブ会長によれば、診療所を訪れる人は低年齢化しているが、全員が必ずしも手術をするわけではない。
 「その子が十分な成長を終えていない、親の同意が得られていない、本人の希望が、我々の施術でできるレベルを大きく超えているとか、理由は様々ある」と話す。
 アブディブ会長によれば、手術をしようと診療所を訪れる人は、学校が休暇中である現在、通常期に比べ60%増えている。「全ての手術にリスクがある」との認識は、どこまで広がっている?(3日放送のグローボTV「ボンジーア・ブラジル」より)