ニッケイ新聞 2013年7月5日
工業移住者によるタウバテ仲間親睦会(安藤光明会長、1983年発足)が先月30日、カンポス・ド・ジョルドン市のさくらホームで『第31回タウバテ芋煮会』を2年ぶりに開催した。平均年齢75歳、30人の移住者らが和やかなひと時を過ごした。
芋煮会とは、河川敷など野外に集まり、里芋を使った鍋料理を作って食べるという東北地方(主に山形)の秋の行事。
当時、タウバテ工業団地には北三工業木材、ダルマ電子、大同や天童木工など日系企業が並んで操業していたが、天童木工が山形の進出企業だったことから、東北出身の工業移住者が多かったという。安藤会長らが中心となり、工業移住者協会のタウバテ支部として同会を発足する1年前から、毎年目玉イベントとして開催してきた。
今回は、秋田出身の安藤会長をはじめ、佐藤晃、国谷清明、吉田公彦夫妻、松平和也さんらが中心になって企画。
桜の花がポツリポツリと咲き始めた同ホームで、里芋、こんにゃく、ねぎ、ごぼうや肉を大なべで煮込んだ芋煮に、皆が持ち寄った酒や果物、炊き込みご飯などを囲い、久しぶりの再開を喜びあった。
今回初めて参加したという石田幸作さんは、「みんな良い笑顔だった」と喜んでいた。
安藤会長は「来年からは、工業移住者が主体の『タウバテ仲間親睦会』を『芋煮愛好会』に名前を変えて、誰でも参加できるようにするつもり。先の短い人生だから、皆で楽しく過ごしたい」と話した。