ニッケイ新聞 2013年7月9日
7月23日から一週間にわたってリオで開かれるワールド・ユースデー(ポルトガル語の略語はJMJ)。1984年、当時のローマ法王ヨハネ・パウロ二世の提唱ではじまった青年カトリック教会の集会だ。
カトリック教会主催で第一回はローマ、以降北米やヨーロッパ諸国で行われている。2、3年に一度、世界中の青年信者とローマ法王が会う機会となっており、毎回数十万人単位、多いときは100〜200万人が参加している。
2日のグローボ局のニュースサイトによれば、アルジャー、モジ・ダス・クルーゼス、ビリチバ・ミリン、グァラレマ、スザノ、サレゾーポリスなど、サンパウロ州の各市では、約1700人の青年信者らがJMJに参加するための準備を着々と進めている。
慈善バザーの実施、リッファ(くじ)、CDの販売等で参加に必要な資金を集めるなど、計画と準備には約7カ月を要した。
モジ市では、会社員のプリシーラさん(29)が、史上初の南米出身のローマ法王フランシスコとの面会を目前に「ずっと待ち望んでいた日が間近に迫っている。信じられない」と喜び、友人のアガタさん(25)も、「とても楽しみだけど、責任も大きい」と表情を引き締める。
同市からはこの2人と8人の若者が、約70人の青年信者のリーダーとしてリオに出発する。そのうちの一人で銀行員のタレスさん(24)によれば、グループの90%はリオまで行く交通費を自分で支払ったが、それが困難な若者には小教区(パロキア)が協力し、本人達が少しずつ返す形をとった。「行きたい人は全員行けるようにするというのが基本的な考え」と話す。
イベント期間中の必要経費についてはまだ不安があるが、交通費だけは確保できたという同グループだが、寝袋やシリアルバー、ミネラルウォーターの準備も必要だ。長時間を歩くため、重い荷物は持っていけない。タレスさんは、グループの安全のため、トランシーバーの購入も考えているという。
JMJの公式サイトはwww.cbcj.catholic.jp/jpn/committee/wyd/rio/。(2日付グローボ局のニュースサイトG1.Com)