ニッケイ新聞 2013年7月12日
23日から始まる青年カトリック信者の年次集会、ワールドユースデー(WYD)の大会シンボルである十字架とイコン(聖母像)が、10日に会場となるリオ市の市役所に到着し、奉献の時が持たれた。
1984年にローマ法王ヨハネ・パウロ2世の提唱で始まったWYDは、今回が14回目。南米での開催は1987年のブエノス・アイレス(アルゼンチン)以来だ。
大会シンボルの十字架とイコンは、ブラジル国内を巡回した後にリオ市に到着したもので、国内各地を担いで回ったカトリック信者達の手で同市市役所前まで運ばれた。市役所前にはフランシスコ法王の巨大な像も建てられ、23〜28日の大会に向けた諸準備が着々と進められている。
今回のWYDは初の南米(アルゼンチン)出身の法王を迎える記念すべき大会で、WYDの期間中に法王が訪問する予定のスラム街(ファヴェーラ)でも、合唱の練習が行われたりしている。
27〜28日に徹夜祈祷会とミサが行われるリオ市西部グアラチバのカンポ・ダ・フェには、150万を超える信者が集まる見込みで、民間警備員2千人が配備される予定だったが、大会の2週間前になって企画運営を任された会社が警備会社との契約を行っていない事が判明。リオ司教区からの要請を受けた軍が、会場警備にも兵士を派遣する事になった。
同イベントのために派遣される兵士数は当初、8500人の予定だったが、マニフェストの拡大で9700人に増員された後に、1万200人まで引き上げられた。担当の司令官は、近日中に会場警備に派遣する1500人の私服兵の選抜を行う予定だ。(10日付アジェンシア・ブラジル、11日付エスタード紙より)