ニッケイ新聞 2013年7月12日
世界保健機構(WHO)が10日、全世界での煙草による死者が年間、約600万人と発表した。
〃2013年煙草白書〃と銘打った報告書は、喫煙者の増加などの実態についてまとめると共に、各国の対策も評価している。
同白書によると、現在のままで行くと、喫煙そのものや、周囲の人が吐く煙や煙草そのものから出る煙を吸う受動喫煙による死者は、2030年には800万人に達するという。
WHOは、煙草の害を知らせると共に、世界各国に禁煙キャンペーンなどを呼びかけているが、同種の対策が普及している国の一つとして、パナマやイラン、トルコと並んで名前が挙がったのがブラジルだ。
同白書によると、ブラジル全体の成人人口に占める喫煙者の割合は15%まで減り、喫煙者や死者の減少などが報告されている優良都市100選には、サンパウロ、リオデジャネイロ、ベロ・オリゾンテ、ブラジリア、サルバドール、フェルタレーザの6市が入っている。
国毎の対策を見ると、24カ国が煙草やその加工品を完全に禁止、100カ国が何らかの形で喫煙を一部または完全に制限しているが、67カ国は、喫煙や煙草の宣伝に対し何の制限措置も採ってないという。(10日付G1サイトより)