ニッケイ新聞 2013年7月12日
サッカーのリベルタドーレス杯の準決勝第2試合が10日に行われ、アトレチコ・ミネイロがニューウェルズ・オールドボーイズ(アルゼンチン)を激戦の末に下し、クラブ創設105年にして初の同杯決勝進出を決めた。
敵地アルゼンチンでの第1試合を0—2で落としたミネイロは、本拠地のミナス州ベロ・オリゾンテのインデペンデンシアに舞台を移して第2試合を戦った。
試合開始早々の前半3分、コンフェデ杯優勝メンバーにもなった弱冠20歳のフォワード、ベルナールがゴール左側に出たパスに素早く走りこんで左足で豪快にシュートを決め1点を先制。後半終了間際には、相手ディフェンダーからのこぼれ球をギリェルメがペナルティ・エリアの外からシュートし2—0。その後もミネイロは相手の反撃を無失点で切り抜け、1勝1敗。得失点も全く同じだったため、勝負はPK戦にもつれこんだ。
PK戦は両チームの最初の2人が決めた後、先行のミネイロのジョー、リシャリソンがゴールから大きく外れるミス・キックをしたが、オールドボーイズのカスコ、クルザードも同様に大きく外した。そこでミネイロ5人目のエース、ロナウジーニョが右に飛んだ相手キーパー、グスマンの逆をつき、ゴール左隅にシュートを決め3—2でリードした。
その後はオールドボーイズ5人目のマキシ・ロドリゲスのキックを、守護神のヴィットルが左に飛んで好セーブ。この瞬間、ミネイロのクラブ創設初のリベルタドーレス杯決勝進出が決まった。ヴィットルは準々決勝のチフアナ(メキシコ)戦終了間際もPKを左に飛んで右足で蹴り返す美技を決めていた。
リベルタドーレス杯決勝はオリンピア(パラグアイ)が相手で、17日にアスンシオン(パラグアイ)、24日に地元ベロ・オリゾンテで戦う。