ニッケイ新聞 2013年7月13日
在日日系人団体「MYJ」は、本紙6月1日付等でも報じた帰国支援事業を利用した日系人女性が再入国を拒否された問題について、同サイト上で訴えの賛否に関するアンケートを実施した。
今月初旬に公開された集計結果の途中報告では、130人中116人が女性の訴えを「当然ではない」と回答。投稿された自由記述に目を通すと、問題の内容如何より、まず在日日系人に対する悪印象が前提にあるものがほとんどだった。
中には「寄生虫」「犯罪者」など、単なる中傷ともいえるコメントも目立つ。このアンケートに回答した人の多くが、もともと在日外国人に対して反感を持つ人なのではないか。一般の県民感情の平均値とはかけ離れた意見が、ここに集中しているのではないか—という気がしてならない。
本件について、より広範で、冷静な議論を交わすことが不可欠だと痛感した。(酒)