ニッケイ新聞 2013年7月23日
サンパウロ州リベイロン・プレット南部で先月20日、バス料金値上げに反発する抗議行動のデモ隊に車で突っ込み、13人に接触衝突し、18歳の高校生を死亡させた容疑で日系人のアレクサンドロ・イシザト・デ・アゼベード容疑者(37)が18日に逮捕されていた。同日付G1サイトが報じた。
イシザト容疑者は事件後に逃亡し、同州ブラガンサ・パウリスタにあるシャッカラに潜んでいたところを警察に発見され、リベイロン・プレットに連行された。
身を隠していた場所はリハビリ施設として運営されており、15日から張り込んでいた警察が、輸入車に乗って出てきた容疑者を取り押さえた。
同容疑者は未決拘留され、15日に市警に指名手配されていた。殺人罪、4人への故意の殺人未遂、3人への傷害罪、逃亡、救出義務の怠りの五つの罪に問われる。
事件当日、同容疑者はスーパーマーケットから出たところをデモに遭遇し、進行方向を塞いでいたデモ集団に苛立って口論の末、車ごと突っ込んで死傷者を出し、救出もせずすぐその場を立ち去っていた。