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東西南北

ニッケイ新聞 2014年3月21日

 20日付本紙でも報じた、カンタレイラ水系の水不足解消策としてジェラルド・アウキミンサンパウロ州知事がリオ州民の水源でもあるパライバ・ド・スール川からの水の供給を求めている話で、取水施設設置予定地のサンパウロ州ヴァーレ・ド・パライバ地方市長やリオ州が難色を示している。リオ州供給局長のフェリッペ・ペイショット氏は「そんなことをすればリオ州は大迷惑を被る」と強い懸念を示している。同河川はリオ州民1100万人を含む1500万人に水を供給している。そこから大サンパウロ市圏への給水分の20%相当分を取水するといわれれば、下流での水不足を案ずる声が出てくるのも無理はないか。

 19日朝8時前後、サンパウロ市地下鉄セー駅で、2人の男性が性犯罪の現行犯で逮捕された。1人は女性のスカートの中を盗撮しようとして捕まり、もう1人は女性の後ろから近寄り、脚の間に2度、手を突っ込もうとして御用となった。これらは最近、電車内で秘密裏に撮影し、ネットにあげている「エンコシャドーレス」と呼ばれる写真を伯字紙が問題視しはじめた矢先に起きた事件だった。地下鉄や都電(CPTM)を利用する女性の方は、今後はくれぐれもお気をつけて。

 サンパウロ州地裁は19日、1992年10月に111人の犠牲者を出したカランジル刑務所での虐殺事件の裁判で、9号棟4階で囚人8人を殺害したとされる軍警10人に合計968年の実刑判決を下した。これは9人が96年、1人が108年というかなり重い判決だ。被告側弁護人は上告の構えだが、減刑の場合は実刑何年?