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フランシスコ君30%増=バイアで拾われた赤子にも

ニッケイ新聞 2013年7月25日

 南米初の法王選出後、生まれた子供にフランシスコと名づける親が増えていると、23日付G1サイトなどが報じた。サンパウロ州では、1〜3月生まれのフランシスコ君は248人だが、新法王選出後はほぼ30%増の320人に増えている。
 妊娠中に流産などが起きる可能性が高く、無事な出産を祈ったガブリエリさんが、出産までの守りを感謝して息子にフランシスコという名前をつけたのも法王のシャラー(同名の人)誕生の一例だ。妊娠中の検査で男児と知って名前を考え、4月に生まれた息子にフランシスコと命名したマルタ・パウルッシさんは、「法王が決まる前に決めておいた名前だから、先方が真似したのよ」と冗談を言っていたという。
 息子誕生の2日後に腕に名前を刺青させたというのは教師のロドリゴ・ドナットさん。妻のイザニゼ・アウヴェスさんは、「元気に育ち、アッシジの聖人フランシスコやフランシスコ法王のように、何か違うと言われるような人になって欲しい」と語っている。
 バイア州サルバドール市郊外のイタカラニャで23日夜、へその緒が落ちかけた男児が段ボール箱に入れて捨てられていたのを特殊部隊の警官が保護したが、警官達は法王への敬意を表し、その男児をフランシスコと呼ぶ事にしたという。