ニッケイ新聞 2013年7月25日
参院選で日本維新の会から立候補した元プロレスラーのアントニオ猪木さん(70)が当選した。35万6705票を得て日本維新の会としてはトップの得票数で、18年ぶりの国政復帰を果たした。当確が伝えられると同選挙事務所では「1、2、3、ダァー!」と喜びを現したという。
アントニオ猪木ブラジル連絡事務所の尾西貞夫さん(元明石屋)を通して、「今回の選挙ではコロニアの世話になった。かなりの票をブラジルで入れてもらったと聞いている。感謝を伝えて欲しい」と伝言してきたという。
猪木さんは神奈川県鶴見区出身で、13歳の時に家族で渡伯した戦後の子供移民だ。サンパウロ市近郊のコーヒー耕地などで働き、砲丸投げで優勝するなどスポーツ選手として頭角を現していた1960年、ブラジル興行にきていた力道山の目にとまり、スカウトされて帰国しプロレスデューした。