ニッケイ新聞 2013年7月26日
セクシーさを売りにする有名日系人タレントのサブリナ・サトウ(32)が、初の主演を務めた映画「Concurso」(ポルトガル語で試験、コンクールの意、2013年、ペドロ・ヴァスコンセーロス監督)が19日から公開されている。
リアリティ番組「ビッグ・ブラザー・ブラジル」シリーズ、お笑い番組「Panico na TV」などで体を張ったパフォーマンスをする出演者として知られ、ブラジル版『プレイボーイ』の表紙を飾った唯一の東洋系ブラジル人でもある。父親がスイスとレバノン系の子孫、母親が日系人で、サンパウロ州出身。
映画は、連邦裁判所の判事になるための最終試験に残った4人の男の物語。サブリナは地方出身のサーカス団員の女性マルチーニャを演じ、主演の男性4人と絡む重要な役どころだ。
「私はコメディが好きだから、人生の課題をテーマにしたドラマも好きなの」。サブリナはインタビューでこう話し、ウディ・アレンやタランティーノのファンだとも。いわゆる〃おバカ〃タレントとして男性の人気を集める彼女だが、実は大学ジャーナリズム科で学ぶなど本来はかなりのインテリといわれる。
マスコミ向けの映画試写会では、抜群のスタイルを強調するような体にぴったりした赤いドレスで登場。「映画に出てくるのはサブリナ・サトウじゃなくてマルチーニャだって、監督たちからも太鼓判を捺されたわ」と、出来栄えは上々、自信はたっぷりのようだ。既に別の映画の出演依頼もあったといい、「ブラジル一セクシーな日系人」タレントの本格女優への道に期待がかかる?(19日付エスタード・デ・サンパウロ紙などより)