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Ibope=主要州の政権支持率が低下=カブラル政権は12%=数字落とすもカンポス1位=ジウマ政権は31%に

ニッケイ新聞 2013年7月27日

 14年の全国統一選挙を約1年後に控え、世論調査・統計機関(Ibope)が25日、ジウマ大統領と主要11州の知事の政権支持率を発表した。その結果、セルジオ・カブラル知事への辞任勧告デモが続くリオ州政府が最低の12%の支持率に終わったことなどが判明した。26日付伯字紙が報じている。

 今回の調査はIbopeが全国工業連合(CNI)の依頼で行ったもので、7月9〜12日に、アマパー州を除く全国434市、2002人を対象に行われた。現知事政権の評価対象となったのはサンパウロ州、リオ、ミナス・ジェライス、南大河、パラナ、ペルナンブーコ、バイア、サンタカタリーナ、セアラー、ゴイアス、エスピリントサントの11州だ。
 11人の知事政権中、最も評価の低かったのは、6月の全国規模でのデモ以降、現在に至るまでデモが続いているリオのセルジオ・カブラル政権で「最高/良い」の評価を下した州民は12%しかいなかった。2010年知事選で66・08%の高い支持率をあげ、決選投票を待たずに再選した知事の凋落振りは目に余るほどだ。
 その他、評価の低かったのは、マルコーニ・ペリロ知事のゴイアス州政府21%、タルソ・ジェンロ知事の南大河州政府25%で、ジェラルド・アウキミン知事のサンパウロ州政府はワースト4位の26%だった。
 逆に最も高かったのは、14年大統領選への立候補が噂されるエドゥアルド・カンポス知事(ブラジル社会党:PSB)のペルナンブーコ州政府の58%。2010年11月のダッタフォーリャ調査での同氏の支持率は80%だったから、6月の〃抗議の波〃以降の政治不信が尾を引き、政権評価が軒並み低下したことが伺われる。
 支持率2位はベット・リシャ知事のパラナ州政府の41%で、カンポス氏と同じPSBのシジ・ゴメス知事のセアラー州政府が40%で3位となった。
 次期大統領選出馬が噂されるアエシオ・ネーヴェス元知事の推薦を受けて10年選挙に当選したミナス・ジェライス州のアントニオ・アナスタシア知事の政権は36%で4位、以下ライモンド・コロンボ知事のサンタカタリーナ州政府が30%、レナート・カーザグランデ知事のエスピリントサント州政府が29%、ジャックス・ヴァギネル知事のバイア州政府が28%で続いている。
 また、同調査ではジウマ政権についての支持率調査も行われ、6月9〜12日の調査では55%だった「最高/良い」は31%に減り、逆に「悪い/最悪」は13%から31%に上昇した。ジウマ政権の支持率を州別に見た場合、最低はリオの19%、サンパウロ州は23%でワースト4位だった。
 ジウマ政権支持率が高いのは北東伯でセアラー州が54%、ペルナンブーコ州とバイア州が41%で続いた。ペルナンブーコ州ではカンポス政権支持率がジウマ政権より17%ポイント高く、14年大統領選に向けて興味深い結果を残した。