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アニマ・ムンディが開催=世界第2位のアニメの祭典

ニッケイ新聞 2013年7月31日

 毎年8月、ブラジルでは大規模なアニメ祭「アニマ・ムンディ」が開催される。今年は8月2日からがリオ(〜11日)で、サンパウロでは14日から(〜18日)開かれる。
 アニマ・ムンディは1993年にはじまったアニメの祭典で、南米では最大、全世界で見ても第2位という大きな規模を持つものだ。
 今年もブラジルや南米のみならず、全世界から1500作品ものエントリーが寄せられ、本部で厳選した結果、53カ国の約500作品が今回のアニマ・ムンディで紹介されることとなる。同祭の理事の一人セーザル・コエーリョ氏は「最近は技術の発達でアニメを作るのが簡単になった。世界中の人たちが自分のことや家族のこと、自身の住む国の政治などをテーマに作品を作ってくる」と語る。
 今回の「アニマ・ムンディ」の目玉となるのは、12年のアメリカのアカデミー賞最優秀短編アニメ賞を受賞した「ファンタスティック・フライング・ブック」や、同作とオスカーを争ったカナダのアニメ「ワイルド・ライフ」、韓国のアニメ「レイ・ドス・ポルコス(豚の王)」、中東アジアのアニメ「クリシュナ・アウル・カンス」などだという。
 コエーリョ氏によると、ブラジルのアニメのレベルも上がって来ているという。「カンヌ映画祭のアニメ版」と言われるフランスのアネシー・アニメ映画祭で大賞を受賞したルイス・ボログネシの作品「ウマ・ヒスとリア・デ・アモール・エ・フーリア」をはじめ、ブラジルの監督の有力作も目白押しだという。だが、コエーリョ氏は「長編作になると、まだまだ課題が多い。ブラジル・アニメはまだまだ伸びる余地がある」と語る。
 近年では10万人の来場者を記録するとあって今年からはリオはフンジソン・プログレッソ、サンパウロはシネ・オリードとイタウー銀行映画館と、会場規模を拡大して行われる。
 アニマ・ムンディに関しての詳しい問い合わせはwww.animamundi.com.br.(30日付フォーリャ・デ・サンパウロ紙より)